女性誌部数No.1(※1)の雑誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮澤 孝夫)ハルメク 生きかた上手研究所は、20~79歳の男女1,200名を対象に「SDGsに関する意識と実態調査」をWEBアンケートにて実施いたしました。
(※1)日本ABC協会発行社レポート38.5万部(2021年1月~6月)
【 調査サマリ 】
■SDGsの認知は全世代で8割超え。内容まで知っている割合は70代が最も高く、具体的な言葉の認知度もシニアが高い
- 認知度は、言葉のみ知っているまで含めると87.6%。内容まで知っている人は64.4%。
- 60代以上も80%以上の認知となる。「脱炭素」などの関連ワードの認知は、概ね60代以上のシニア層が高い。20~30代は「LGBTQ+」の言葉の認知が高い。
■SDGsの取り組み意向は5割超え。60代は6割以上、70代は8割弱と高く、今あるものを活かす、今すぐ取り組む意識が高い
- SDGsに取り組みたい割合は全体の56.6%。60代は62.0%、70代は76.5%と他世代よりも高い。
- 現在行っていることは、世代を問わず「詰め替え商品を買う」「電気・水の節約」「食材を使い切る」が上位。
■SDGsに関する情報を「知りたい」が約半数。70代は特に高く、次世代への意識や反省の念などが見られる
- SDGsに関する情報は「知りたい」が49.5%。シニアは他世代と比べて高く、特に70代女性は79.0%となる。
- SDGsに取り組む意識は、「自然を守りたい」「地球を次世代につなぎたい」「自分の生活を守りたい」が高い。70代は「子どもや孫を守りたい」という意識も高くなる。
- 「一人ひとりが取り組む」「小さくてもできることを続けることが大切」という意見は全世代共通で見られた。その他、20代では、「今、ブームのように感じる」「興ざめ感がある」、70代は「便利に慣れすぎた反省」や「義務」だと捉える声もあり。
【調査背景】
ハルメク 生きかた上手研究所は、シニアのインサイトについて調査・分析を行っています。SDGsは2030年までに持続可能な世界を目指す国際目標として、日本においても取り組みが進んでいます。特にZ世代などの若者を中心に認知が進んできました。また、コロナ禍により生活者全体において、SDGsへの意識が高まっていることが言われています。そこで、シニア世代も含め、現在どのくらいSDGsが浸透してきているのか、今後どのような取り組み意向があるのかを明らかにするために、「SDGsに関する意識と実態調査」を実施いたしました。
※調査主体の「(株)ハルメクホールディングス ハルメク 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
【調査概要】
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:20~79歳の全国の男女
有効回答数:1,200名
調査実施日:2022年2月10日~2月15日
調査主体 :(株)ハルメクホールディングス ハルメク 生きかた上手研究所
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
SDGsの認知は全世代で8割超え。 内容まで知っている割合は70代が最も高く、具体的な言葉の認知度もシニアが高い
- SDGs の認知度は、「言葉は聞いたことがあるが、内容は分からない」まで含めると全世代で 87.6%。
- 内容まで知っている人は 64.4%。70 代では 72.0%と他世代よりも高い。
- 「脱炭素」などの関連ワードの認知も、概ね 60 代以上のシニア層が高い。20~30 代は「LGBTQ+」の言葉の認知が高い。
SDGsの取り組み意向は5割超え、60代は6割以上、70代は8割弱と高く、 今あるものを活かす、今すぐ取り組む意識が高い
- SDGsに取り組みたい割合は全体で56.6%。60代は62.0%、70代は76.5%と他世代よりも高い。
- 現在行っていることは、世代を問わず「詰め替え商品を買う」「電気・水の節約」「食材を使い切る」が上位に。70代は「なるべく長く使えるものを買う」「なるべく修理して使う」なども高い。
- 年代が高くなるほど、今すぐ取り組む意識が高くなり、70代では63.0%となる。
SDGsに関する情報を「知りたい」が約半数。 70代は特に高く、次世代への意識や反省の念などが見られる
- SDGsに関する情報は「知りたい」が49.5%。シニアは他世代と比べて高く、特に70代女性は79.0%で全性年代の中で最も高い。
- SDGsに取り組む意識は、「自然を守りたい」「地球を次世代につなぎたい」「自分の生活を守りたい」が高い。70代は「子どもや孫を守りたい」という意識も高くなる。
- 「一人ひとりが取り組む」「小さくてもできることを続けることが大切」という意見は全世代共通で見られた。その他、若者世代では、「今、ブームのように感じる」「興ざめ感がある」、70代は「便利に慣れすぎた反省」や「義務」だと捉える声もあり。
自身がSDGsに取り組む意識(20~79歳の男女(複数回答):1,200名)
SDGsに対する意見(抜粋)(20~79歳の男女(自由回答):1,200名)
【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施
世代を問わず、気づいたその瞬間から、できることからはじめよう
「国や世代を超え、持続可能な社会をみんなでつくる」ことを目標としたSDGs。このテーマでは、必ずと言っていいほど世代間ギャップの視点が浮上します。
今回2月に実施した調査では、60代以上も認知率8割を超えました。言葉の認知が遅れたことは否めませんが、「社会貢献意識は若者が高く、高齢者は低い」という解釈は早計です。60代以上は元々「自然との共生」や「ものを大切にする」意識を持っています。そして今回の調査で「SDGsの情報を知りたい」「今あるものを活かしたい」「(余命が限られている影響も考えられますが)今すぐ取り組みたい」という意識が若年層よりも高いと証明されました。さらに驚いたのは、70代がSDGsへの取り組みに最も意欲的であるという事実。70代は、高度経済成長やバブル景気を経験してきた方々です。20代から「今までさんざん消費して、ないがしろにしてきたものを、今更焦って巻き返そうとしているだけに思える(※自由回答から抜粋)」と見られている世代です。本人たちからは「便利に慣れ過ぎることへの反省がある」「次世代のために自分達の責任を果たすべき」というコメントがありました。
今という瞬間、社会課題に向き合おうとしているのは誰もが一緒。世代を問わず、「小さくてもできることを続けることが大切」というマインドで、一人ひとりが取り組めば、持続不可能を持続可能にすることはできるはずです。
ハルメク 生きかた上手研究所のシニアリサーチデータは、「ハルメク シニアマーケティング LAB」 で掲載しています。
「ハルメク シニアマーケティング LAB」は、ハルメク世代(シニア)を顧客とする企業にとって有益な情 報をお届けしている情報サイトです。ハルメクグループが提供する定期購読誌や通販等を通じて得たマーケテ ィングデータや記事、シンクタンク「ハルメク 生きかた上手研究所」の調査レポートなど豊富な情報が満載 です。
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