プレスリリース

「お酒に関する意識と実態調査」お酒を飲むシニア女性は52.9%。「ほぼ毎日飲む」が10.9%。 飲んでいるお酒1位は「ビール」で、平均3.85種のお酒を楽しんでいる。 シニア女性にとってお酒は食の一部、かつ家族とのコミュニケーションツール。

株式会社ハルメクホールディングス

女性誌部数No.1(※1)の雑誌「ハルメク」をグループで発行する(株)ハルメクホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮澤 孝夫)ハルメク 生きかた上手研究所は、50~85歳の女性578名を対象に「お酒に関する意識と実態調査」をWEBアンケートにて実施いたしました。
(※1)日本ABC協会発行社レポート38.5万部(2021年1月~6月)

【 調査サマリ 】

 ■ふだんお酒を飲むシニア女性は52.9%。10年前と比較して「飲む量は変わらない」人は、全体の29.1%。
⇒飲酒頻度では、「ほぼ毎日」が全体の10.9%で最も多い。お酒を「飲まない」人は23.7%、「飲めない」人は23.4%。
⇒10年前の飲酒量と比較すると、「飲む量が増えた」が4.8%、「飲む量は変わらない」が29.1%、「お酒は飲むが飲む量が減った」が19.0%、「10年前は飲酒していたが現在は飲まなくなった」が5.9%、「もともと飲めない・飲まない」が41.2%。
■年代に共通して「ビール」が人気。お酒を飲む理由は、「料理がおいしく感じられるから」51.8%で最多。
⇒ふだん飲んでいるお酒は、「ビール」60.5%、「赤ワイン」53.9%、「白ワイン」39.2%、「チューハイ・サワー」34.3%の順で多く、平均で3.85種。
⇒お酒を飲む理由は、1位「料理がおいしく感じられる」51.6%、2位「リラックスできるから」47.1%、3位「ゆったりした時間を過ごせるから」44.1%。
⇒「料理とお酒の組み合わせ」例として多く挙がったのは「ビールには餃子、揚げ物、焼き肉」「ワインに洋食、日本酒に和食」「赤ワインに肉、白ワインに魚・パスタ」等。「スパークリングワインに豚肉料理」「ビールは万能選手」といった声も。
■お酒を一緒に飲む相手は、平日、土日・祝日とも配偶者が5割超。土日・祝日に子とお酒を飲む人は16.0%。
⇒「ひとりで飲む」人の割合は、平日で36.9%、土日・祝日で30.7%。
⇒お酒を飲む人が夕食時に夫と話す話題は、「ニュースや世間の出来事」「テレビ番組」「体・健康」「子ども」「余暇の計画」「過去の出来事・思い出話」の順で多かった。
⇒「お酒にまつわる楽しい思い出・エピソード」を尋ねたところ、若い頃や旅先の思い出、家族とのコミュニケーションに関するエピソードが目立った。

【調査背景】
ハルメク 生きかた上手研究所は、シニアのインサイトについて調査・分析を行っています。一般的に、シニア女性は健康意識が他の性・年代比で高いとされています。そんなシニア女性は、ふだんお酒をどのように楽しんでいるのでしょうか?また、加齢に伴いお酒の楽しみ方はどのように変化するのでしょうか?
シニア女性の飲酒実態、お酒の楽しみ方を明らかにするため、「お酒に関する意識・実態調査」を実施いたしました。
※調査主体の「(株)ハルメクホールディングス ハルメク 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
 
【調査概要】
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:50~85歳の全国の女性
有効回答数:578名
調査実施日:2022年3月11日~3月15日 
調査主体 :(株)ハルメクホールディングス ハルメク 生きかた上手研究所
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。

ふだんお酒を飲むシニア女性は52.9%。

10年前と比較して「飲む量は変わらない」人は、全体の29.1%。

・ふだん、お酒を飲むシニア女性は52.9%。うち、週1回以上は37.7%、ほぼ毎日は10.8%で最も多い。なお、お酒を「飲まない」人は23.7%、「飲めない」人は23.4%。

・10年前の飲酒量と比較すると、「飲む量が増えた」人が4.8%、「飲む量は変わらない」人が29.1%、「お酒は飲むが飲む量が減った」人が19.0%、「10年前は飲酒していたが現在は飲まなくなった」人が5.9%、「もともと飲めない・飲まない」が41.2%だった。

年代に共通して「ビール」が人気。

お酒を飲む理由は、「料理がおいしく感じられるから」51.8%で最多。

・ふだん飲んでいるお酒は、「ビール」60.5%、「赤ワイン」53.9%、「白ワイン」39.2%、「チューハイ・サワー」34.3%の順で多く、平均で3.85種だった。
・お酒を飲む理由は、1位「料理がおいしく感じられる」51.6%、2位「リラックスできるから」47.1%、3位「ゆったりした時間を過ごせるから」44.1%。
・「料理とお酒の組み合わせ」例として多く挙がったのは「ビールには餃子、揚げ物、焼き肉」「ワインに洋食、日本酒に和食」「赤ワインに肉、白ワインに魚・パスタ」等。「スパークリングワインに豚肉料理」「ビールは万能選手」といった声も。

お酒を一緒に飲む相手、平日、土日・祝日とも配偶者が5割超。

土日・祝日に子とお酒を飲む人は16.0%。

・お酒を一緒に飲む相手で最も多いのは、平日、土日・祝日ともに「配偶者」(平日:51.3%、土日・祝日:59.5%)。「ひとりで飲む」人の割合は、平日で36.9%、土日・祝日で30.7%。なお、「子」と飲む人の割合は、平日で8.5%、土日・祝日で16.0%だった。
・お酒を飲む人が夕食時に夫と話す話題は、「ニュースや世間の出来事」「テレビ番組」「体・健康」「子ども」「余暇の計画」「過去の出来事・思い出話」の順で多かった。
・「お酒にまつわる楽しい思い出・エピソード」を尋ねたところ、「(バブル時に)頻繁に高級な店で、鰻の白焼きと高価な日本酒をご馳走になった」「チェコのワインレストランで、地元の人屋旅行者で、音楽もあり、盛り上がった」等、若い頃や旅先での思い出が挙げられた。また、「夫婦で毎晩料理に合わせてお酒を「何飲む?」と楽しんでいる」「(お酒を飲むと)子供と話しやすくなる」等、家族とのコミュニケーションに関するエピソードも目立った。

【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施

時空をこえて、 “享楽的”にお酒をたしなむシニア女性

予想が大きく外れました。シニア女性は「歳だから休肝日を設けないと‥」「健康のために糖質は控えないと‥」など、お酒への態度はシュリンク傾向なのではないか、という仮説を持っていました。
実際は、飲酒量は10年前比で「変わらない」人が約3割。「毎日食事にあわせてお酒を飲む」「ビールを中心に、平均3.85種のお酒を幅広く愉しんでいる」という結果でした。最も驚いたのが「ビールと組み合わせる食事」です。魚や野菜料理ではなく、餃子・揚げ物・焼き肉が多かったのです。若者と何も変わらないではありませんか。
シニア女性のアルコール酒量は、若い頃とほぼ変わらず。さらに、料理とお酒のマリアージュをたしなむなど、楽しみ方が豊かに進化していたのです。
飲酒への意識や価値はどうでしょうか。さすがに「止渇目的でグイグイと飲む」という様子は見られません。どちらかというと「食事の彩り」「リラックス」「コミュニケーション」目的で、「家族たちと会話を弾ませながら、料理と一緒にゆったり味わっている」という印象。お酒の場では“今”だけでなく、「昔の経験や思い出(臨場感あふれる失敗談含め)」から「余暇の計画」「将来・終活・老後資金」まで、幅広い話題が酒の肴となっていました。お酒の存在が、飲み手を過去~現在~未来へと誘い、愉しい享楽的な時間を演出していたというわけです。
関係企業の皆さん。どうやら、シニア向けに「健康を意識したお酒の提案」ということばかりにとらわれなくても良いようです。

ハルメク 生きかた上手研究所のシニアリサーチデータは、「ハルメク シニアマーケティング LAB」 で掲載しています。

「ハルメク シニアマーケティング LAB」は、ハルメク世代(シニア)を顧客とする企業にとって有益な情報をお届けしている情報サイトです。ハルメクグループが提供する定期購読誌や通販等を通じて得たマーケティングデータや記事、シンクタンク「ハルメク 生きかた上手研究所」の調査レポートなど豊富な情報が満載 です。 

[4月13日修正内容]
グラフの対象範囲に誤りがありましたので修正しています。

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