【50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング】 多くの出会いや別れを経験してきた 50歳以上の女性が選ぶ好きな映画ランキング1位は「ローマの休日」
株式会社ハルメクホールディングス
女性誌販売部数No.1(※1)の雑誌「ハルメク」をグループで発行する株式会社ハルメクホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮澤 孝夫)ハルメク 生きかた上手研究所は、50歳以上の女性(事前調査513名、本調査506名)へのアンケート結果をもとにした「50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング」を公開しています。今回は「好きな映画」です。
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2023年1月~6月)
【調査概要】
事前調査と本調査に分けて調査を実施。事前調査では「好きな映画」を1名あたり3つまで自由記述で聴取し、回答が多かった映画20作品を選抜した。本調査では20作品の映画についてそれぞれ7段階で評価を得た。
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:全国50~85歳の女性
調査実施日:事前調査 2023年9月5日(火)~9月7日(木)
本調査 2023年9月22日(金)~9月25日(月)
回答者数 :事前調査 513名 本調査 506名
※本調査は50代、60代、70代以上が均等になるよう再集計した。
本文中の回答者数は再集計後の人数。
調査主体 :株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所
【集計方法】
各映画の評価(7段階)に応じて配点し、ランキングを算出した。
[質問] 次の映画について、どの程度好きですか。
[配点] とても好き:100点、好き:85点、まあ好き:65点、どちらともいえない:50点、あまり好きではない:35点、好きではない:15点、全く好きではない:0点
なお、該当映画を「知らない」と回答した方は集計から除外している。
※調査主体の「株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
【 調査サマリ 】
1位 ローマの休日
好きな理由は「主人公が綺麗・かわいい、かっこいい」(72.1%)が最多で、20作品の中でも圧倒的に高かった。2位は「ロマンチックな気分になれる」、3位には「ストーリー展開が面白い」が入り、オードリー・ヘップバーンの魅力とストーリーに魅了された人が多かった。
2位 サウンド・オブ・ミュージック
好きな理由1位は「音楽・歌が良い」(80.7%)。2位は「映像が美しい」、3位は「ストーリー展開が面白い」。ミュージカル映画では11位に「ボヘミアン・ラプソディ」、14位に「ウエスト・サイド・ストーリー」が入った。
3位 となりのトトロ
好きな理由1位は「癒される」(54.3%)で、20作品のうち圧倒的に「癒される」の回答が多かった。2位は「主人公が綺麗・かわいい、かっこいい」、3位は「音楽・歌が良い」だった。特徴的なキャラクターと主題歌が魅力に感じられている。
■人におすすめしたい理由(ランキングTOP3の理由5位まで)
※括弧内の人数はそれぞれの映画について「とても好き」「好き」「まあ好き」を選んだ人数。
■好きな映画TOP20(50歳以上女性:506名)
■好きな映画について思うこと(本調査の自由回答を抜粋)
【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施
不朽の名作と長年接してきたからこそ、たどり着ける境地
平均年齢64.6歳(※本調査)のシニア女性が選ぶ映画TOP3は、「ローマの休日」「サウンド・オブ・ミュージック」「となりのトトロ」でした。
予想通りの結果ですが、感想を読むと、長く観ているからこその境地を見出すことができました。
1つは、これまで経験してきた人生や思い出と重ね合わせて感動している様子がみられたこと。「小学生の時に観たサウンド・オブ・ミュージック。トラップ家の子供達がマリアに懐いていく過程や修道院のシスターに感動を覚えた」「ロッキー。夫と初めて一緒に観た映画なので、思い出として好き」「インディ・ジョーンズ。初めてみた時のハラハラドキドキワクワクは忘れられません。あの時一緒に観た彼はどうしているかな?最新作でハリソンフォードが年老いている姿を見て寂しくなりました」などが挙がりました。映画によって、自分の経験や歴史が刺激されるのでしょう。普段は忘れている記憶の扉みたいなものが映画を観た甘美な情景とともに、時にはリアルに、時には美化されて、開く様子がみられます。
1つは、何度も好きな映画を見返していること。その結果、「いつ観ても色褪せない感動を得られる」と「噛むほどに昔と味わいが変わる」という2つのアドバンテージを得ています。前者は「ET。可愛くて、泣けるし、今でも感動する」「となりのトトロ。子供が小さい時から何十回も観た。今でも心豊かにしてくれます」など。後者は「風と共に去りぬ。クラ-ク・ゲーブルが好き!! みる年齢によって、感じ方が違ってくるのがおもしろい」「東京物語。歳を重ねても、観る度に味わいが変わり新鮮」「マディソン郡の橋。若い頃は良い映画と思わなかったのに、年齢を重ねてから観たら美しくて切なくて泣いてしまった」などの記述が見られました。
年をとると、涙もろくなるといいます。感情を抑制する脳のブレーキが緩みやすくなることもあるでしょうが、経験を重ねることで感情がより豊かになるからではないでしょうか。実社会で多くの出会いや別れを経験してきたであろう当該女性。疑似体験でも半世紀以上、多くの作品に触れ、迫力あるストーリーや世界観のなかに没入し、生きる勇気やヒントをもらって、人生に彩りを添えてきたのでしょう。いくつになっても、繰り返し感動できる映画を観て、自分の人生と重ね、心震わせながら泣きたいものです。
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