「シニアの『スポーツ観戦』に関する実態調査」 この1年でスポーツ観戦したシニア女性は約87%。大谷選手はシニア女性にも大人気。観戦者の約3割は現地観戦、1年間の観戦費用総額は平均約3万円。
女性誌販売部数 No.1(※1)の雑誌「ハルメク」をグループで発行する株式会社ハルメクホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:宮澤 孝夫)ハルメク 生きかた上手研究所は、50~85 歳の女性 420 名を対象に「シニアの『スポーツ観戦』に関する実態調査」を WEB アンケートにて実施いたしました。
(※1)日本 ABC 協会発行社レポート 49.4 万部(2022 年 7 月~12 月)
【 調査サマリ 】
■この1年でスポーツ観戦をしたシニア女性は86.9%、約3割が現地観戦。観戦費用は年間平均約3万円。
⇒観戦方法の内訳は「テレビでの観戦」90.1%、「テレビのダイジェスト」49.9%、「新聞・雑誌などの紙媒体」が44.9%。「現地での観戦」は28.2%。なお、2020年3月に実施した調査では「現地での観戦」は22.2%であった。
⇒チケットや交通費を含めた1年間の観戦費用総額は平均30,348円。
⇒現地でのスポーツ観戦時の不安・困りごととしては、「会場内やトイレの混雑」「暑さ・寒さ・天候」「会場までの移動」が上位に挙げられた。「困った経験や不安はない」は3割弱。
■観戦したスポーツは「野球(メジャーリーグ、WBC)」が第1位。2020年調査結果の19位から大躍進。フィギュアスケートは引き続き上位にランクイン。
⇒この1年に観戦したスポーツのトップ3は「野球(メジャーリーグ、WBC)」56.0%、「プロ野球」54.9%、「フィギュアスケート」48.9%。
⇒2020年3月に実施した調査のトップ3は「フィギュアスケート」77.4%、「マラソン、駅伝」69.7%、「ラグビー」62.7%。なお、「野球(メジャーリーグ)」は19位(10.6%)、「プロ野球」は6位(46.9%)だった。
■応援タイプは年数の浅い「日本代表」「選手個人」が多数派。応援している選手は「大谷翔平」がダントツ。
⇒特に応援する対象は、「スポーツ自体」33.2%、「日本代表」28.5%、「選手個人」23.3%に分散。
⇒「スポーツ自体」と比べて応援期間が短い「日本代表」「選手個人」応援タイプは、特に「野球(メジャーリーグ、WBC)」の観戦が多く、WBCや近年メジャーで活躍する日本人選手の影響が大きい。
⇒応援しているスポーツは「野球」が154件、選手名は「大谷翔平」が102件と、2位以降に大きな差をつけた。なお、2020年の調査では選手名の1位は「羽生結弦」180件であった。(各調査回答者数が異なるため、件数は参考値)
■スポーツ観戦者の元気度は、非観戦者より高い傾向。スポーツ観戦により「元気をもらえる」と回答した人が最多で77.5%。
⇒観戦者の元気度(心・脳・体が元気な状態を10点満点として得点化)の平均は7.27で、非観戦者より0.91高い。
⇒観戦の魅力は「元気がもらえる」「熱中できる」。観戦をきっかけに「運動を始めた」人が多く、「脳トレとして選手名を覚える」「スポーツ系ファッションに興味を持った」といった声も。
■今後の注目大会1位は「夏季オリンピック(パリ/2024年7月)」と約半数が回答。
⇒注目している大会の1位は「夏季オリンピック」54.8%で、2位「世界水泳」27.4%を大きく引き離した。
2019年に一大ブームとなった「ラグビーワールドカップ」は22.1%。
【調査背景】
ハルメク 生きかた上手研究所は、シニアのインサイトについて調査・分析を行っています。
WBC後の野球人気が続く中、今年はバスケットボールやラグビーのワールドカップも控えています。シニア女性の「スポーツ観戦」の実態はどうなっているのか、応援する選手から影響を受けて普段の行動や気持ちにも影響があるのかなどを探るべく、本調査を実施しました。
※本調査は2023年7月初旬に実施。3月にWBCで日本代表が優勝して以降、関連する番組やニュースが多い中での調査。
【調査概要】
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:50~85歳の全国の女性420名
調査実施日:2023年7月4日(火)~7月6日(木)
調査主体 :株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所
※1調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入しているため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります。
※2前回調査は2020年3月9日(月)~3月13日(金)50~87歳の女性989名を対象にWebアンケートを実施。(2020.3.24東京五輪開催が2021年夏に延期が決まる直前の調査)
※3調査主体の「株式会社ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
この1年でスポーツ観戦をしたシニア女性は86.9%。現地観戦は28.2%、年間に平均3万円を費やしている。
- この1年でスポーツ観戦をした人は全体の86.9%。
- 観戦方法は「テレビ観戦」が最多で90.1%。「直接現地(国内)で観戦」は28.2%で、2020年と比べ6ポイント増加。なお、調査を実施した7月時点で「直接現地(海外)で観戦」は0%であった。
- チケット代や交通費、BSの契約などを含むスポーツ観戦にかけた総額は、年間で平均30,348円。10万円以上は8.9%。
- 非観戦者も含めた現地でのスポーツ観戦時の不安・困りごとは、「会場内やトイレの混雑」「会場内の暑さ・寒さ、天候」が上位に挙げられた。インターネットでのチケット購入などよりも会場内の環境に不安を感じる人が多い一方で、「困った経験や不安はない」は27.9%。
観戦したスポーツ1位は「野球(メジャーリーグ、WBC)」で、2020年から大躍進。フィギュアスケートは引き続き上位にランクイン。
- 観戦したスポーツ1位は「野球(メジャーリーグ、WBC)」、2位には「プロ野球」が入った。それぞれ2020年調査時の19位、6位から大きく上昇した。
- 前回1位の「フィギュアスケート」は順位を落としたものの、3位に入った。
応援年数の浅い「日本代表」「選手個人」を応援する人が半数を占める。応援している選手は「大谷翔平」がダントツ。
- 特に応援している対象は、「スポーツ自体」33.2%、「日本代表」28.5%、「選手個人」23.3%に分散した。
- 特に応援している対象別に応援年数を比較すると、「チーム」が最長で17.7年。チームを応援する人が観戦したスポーツは「プロ野球」の割合が高く、具体的なチーム名では「ロサンゼルス・エンゼルス」のほか、「阪神タイガース」「読売ジャイアンツ」などが挙がった。
- 「スポーツ自体」「チーム」と比べ、「日本代表」「選手個人」の応援期間は4~6年と短い。
- 特に「野球(メジャーリーグ、WBC)」の観戦割合が高く、応援している選手は「大谷翔平」がダントツだった。大谷選手の活躍、WBC優勝などをきっかけに、ここ数年でスポーツ観戦にハマるシニア女性が一定数いた。
スポーツ観戦により「元気をもらえる」。スポーツ観戦者の元気度は、非観戦者より高い傾向に。
- 心・脳・体の健康状態を10点満点で聞き、スポーツ観戦の有無で平均値を比較した。1年以内観戦者の平均値は7.27と、非観戦者の6.36を上回った。
- スポーツ観戦の魅力は「元気がもらえる」が最多で77.5%。「熱中できる」「ハラハラドキドキする」も半数を超え、アスリートのパフォーマンスを見ることで得られる高揚感が大きな魅力になっているようだ。応援している選手で「大谷翔平」がダントツだったことと関連して、「話題になっていることを楽しめる」も約4割いる。
最も注目する大会は「夏季オリンピック(パリ/2024年7月)」
- 今後開催されるスポーツ大会で最も注目度が高いのは2024年にパリで開催される「夏季オリンピック」で54.8%。2019年に日本で開催され、一大ブームとなった「ラグビーワールドカップ」は22.1%だった。
【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施
話題のスポーツとスターの活躍を観戦することで、元気になるシニア女性
9割近くのシニア女性がスポーツ観戦に夢中になり、年間約3万円の観戦費用を投じていました。
3月にWBCで日本代表が優勝して以降、関連する番組やニュースが多い中での調査ということも影響してか、シニア女性の観戦順位は1位「野球(メジャーリーグ、WBC)」、2位「プロ野球」、3位「フィギュアスケート」となりました。2020年3月に実施した調査のトップ3は「フィギュアスケート」、「マラソン、駅伝」、「ラグビー」の順。ちなみに「野球(メジャーリーグ)」は19位、「プロ野球」は6位でした。また、応援選手も2020年は「羽生結弦」がダントツでしたが、2023は「大谷翔平」という結果。どうやらシニア女性は、その時々に話題になるスポーツを観戦したり、活躍が目覚ましい選手を応援したりする傾向がありそうです。
さて、2023年、2024年は国際スポーツ大会が目白押し。WBCだけではありません。7月からは世界水泳、FIFAサッカー女子ワールドカップが行われました。8月には世界陸上、テニス全米オープン、9月には前回調査で上位にランクインしたラグビーワールドカップ、来年には夏季オリンピックも控えています。現時点では、パリで開催される「夏季オリンピック」への注目度が最も高く54.8%。「世界水泳」「テニス」「世界陸上」「ラグビー」と続きますが、20~30%とイマイチ弱い。しかし、スポーツが国単位で活躍したり、キラキラとしたスター選手が登場したりすれば、メディアがにぎわい、シニア女性は胸熱になると予測します。何といってもシニア女性にとってのスポーツには、「元気がもらえる」「熱中できる」「ハラハラドキドキする」という効用があり、元気度がググッと高まるわけですから。
さらに、スポーツ観戦や応援によって、自身のおしゃれや健康意欲が高まり、習慣の変化が起こったり、消費欲が高まったりするケースさえみられています。
シニア女性は2023年後半~2024年も、スポーツを介することで、どんどん明るく元気になっていくことでしょう。
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