【前編】ハルメクグループ代表・宮澤孝夫の素顔とは?幼少期の海外生活から芽生えた負けん気と好奇心
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今回は、ハルイロ2回目の登場、ハルメクホールディングス代表取締役社長の宮澤孝夫にインタビュー!これまでの人生や、仕事観から恋愛の話まで……前後編でざっくばらんに語ってもらいました。
「ハルメクグループの社長って一体どんな人?」、この疑問の答えがたっぷりと詰まっています。まずは子ども時代の話からスタート!
幼少期をニューヨークとロンドンで過ごした
(編集部)まずは、子ども時代のお話を聞かせてください。どんな性格でしたか?
宮澤孝夫(以下、宮澤)
当時では珍しいのですが、父の仕事の関係で、1歳から7歳までニューヨークとロンドンで暮らしていました。なので、日本に帰国した時は、逆カルチャーショックというか、ほとんど外国に来たような感じでした。
帰国後に住んでいたのは神奈川県の葉山です。今でこそ別荘地でイメージはいいところだけれど、当時はかなり田舎町でした。
子どもながらに環境の激変を経験して、カルチャーショックを受けたことが、自分の性格形成に大きく影響していると思います。「自分を失わない子ども」というか、簡単には負けない子ども。親も相当苦労していましたけどね(笑)。
人と同じことをするのが大嫌いな子ども時代
(編集部)頑固な一面があったんですね!学校では積極的なタイプでしたか?
(宮澤)みんなの前にしゃしゃり出るタイプではなかったです。だけど、他人と一緒のことをやるのがとにかく大嫌いで、みんながやっていることはやりたくなかった(笑)。
例を挙げるなら、みんなが行っていても塾には行きませんでした。高校は神奈川県立横須賀高校でした。進学校だったからみんな塾に行って勉強するんですが、へそ曲がりの私は、中学から高校まで6年間一度も塾に行かなかった。家庭教師も付けなかったです。
(編集部)塾や家庭教師に頼らず、横須賀高校から東京大学・大学院まで進学されたのはスゴイ!進学先を決める時、将来の夢を考えた上で選んだのですか?
(宮澤)考えて選びました。高校生の若者にとって、大学を選ぶのはすごく難しい。特に当時はインターネットなどない時代で、情報も少なかったし。将来何がやりたいか決まっている人って少ないと思うんですが、私の場合は単純に「飛行機が大好き」だったので、飛行機を設計できるようになりたい、航空工学を学びたいと思って進学先を決めました。
宮澤家恒例!海外出張のお迎えから飛行機好きに
(編集部)飛行機が好きだったのはよく乗っていたからですか?
(宮澤)それも理由の一つです。あと、父が海外出張から帰る度に、羽田空港に家族総出で迎えに行っていたことも関係しているかもしれません。葉山と羽田空港って、当時2時間くらいかかり遠かったんですが、家族総出のお迎えが恒例行事だったんです。その習慣からも、飛行機を身近に感じるようになりました。
空港は異国情緒があるし、格好いいパイロットやCAの姿にも憧れましたね。自分もいつか飛行機で飛んでみたいと強く思うようになりました。
中学生の頃は、模型飛行機にエンジンを付けて飛ばしたりしたりもしていました。飛行機って極限まで合理的に作られていて、軽くて壊れなくて、空気抵抗が少なくて、本当に美しいんですよ!
就職は急旋回!? …航空工学から一転してコンサルタントの道へ!?
(編集部)東京大学大学院を修了するまで航空工学を学んだ後、実際には飛行機関連の仕事には就かなかったのですよね。野村総合研究所に就職されたのは、なぜですか?
(宮澤)就職活動で、航空機のメーカーや製作所など、ひと通り会社訪問をしたのですが、自分の性格と当時の企業風土などを考えて迷いが生じたのが原因です。「このまま航空業界に進むのがいいのか?本当にこの業界で自分の実力が発揮できるのか」とモヤモヤ感じていた頃、地元の葉山に戻って友達とドライブしていたら、鎌倉の山のてっぺんに白い建物が見えてね。
「なんか森の中にカッコいい建物があるぞ!」って友達に言ったら、「お前、知らないのか? あれは野村総研だぞ」と教えてもらって。私は理系だったから、全く調べたことのない会社だったんです。
(編集部)それが就職するきっかけになったのですか!?
(宮澤)そうなんです。何か直感的なものがあったのかもしれません。それで野村総研について調べ始めて、大学の教務課に聞いたら、たった一人だけOBがいたので、会って話を聞いて興味を持ちました。まさにビビッときたんですね!
自分の力不足を痛感!必死にスキルを磨いた日々
(編集部)偶然のきっかけで就職先を決めたのですね。野村総研では、どのようなスキルを身に着けましたか?
(宮澤)入社時研修以外、特別な研修もなかったから、特に何かを教わってはいないです(笑)。
文字通りのオンザジョブトレーニング。なので、実際にお客さまと接する時に、自分の力不足を感じて苦しかったですね。課長や部長が取ってきた仕事を投げられて、「さあ、勝負だ!」と思っても、結局歯が立たないんです。
それですごくストレスが溜まって、体調に異常をきたしたこともありました。首が固まっちゃって動かなくなったりして……。
素人じゃダメだなと切実に思いました。私は理系だったので、経営や経済のケの字も知らないし、マーケティングなんかまったくわからなかった。それで、必死に自分で勉強しました。仕事が終わってからや休日も、結構遅い時間まで本を読んで、財務分析を学んだり。
それでも限界を感じたので、ビジネススクールに行きたいと思うようになって。入社3年を過ぎたところで、社内選抜を通過してUCLAビジネススクールに留学できました。MBAを取得し、その後、ボストン・コンサルティング・グループ、TMJとチャレンジする場を代えていきました。
自分がトップに立ってやってみたくなり、今につながる
(編集部)航空工学から、まったく縁のなかったコンサルタントの分野に飛び込むというのは、なかなかできることではないですよね。
(宮澤)そうですね。新しいことを学んで、転職をして、コンサルタントの仕事を続けているうちにどんどん欲が出てきて、自分でプランを実行して成功させたいと思うようになりました。自分がトップに立ってやってみたい!と。
(編集部)それで現在へとつながるわけですね!
後編記事では、学生時代の恋愛の話からライフスタイルや仕事術まで……宮澤孝夫社長の素顔を、さらに深く紹介していますの!
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■【後編】ハルメクグループ代表・宮澤孝夫の素顔とは?恋愛話から仕事観まで赤裸々インタビュー
取材・文=清水久美子 写真=泉三郎 編集・構成=ちか(ハルイロ編集部)
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