【楽器に関する意識・実態調査 2025】シニア女性の楽器の経験率は74.2%。4人に3人が経験あり 今後、挑戦してみたい楽器は「ウクレレ」や「オカリナ」
株式会社ハルメク・エイジマーケティング
販売部数No.1(※1)雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求するハルメク 生きかた上手研究所は、50~79歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)を対象に「楽器に関する意識・実態調査」をWEBアンケートにて実施しました。
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2024年7月~12月)
調査結果のポイント
- 何らかの楽器を経験したことがある人は74.2%。「ピアノ・オルガン・エレクトーン・アコーディオンなどの鍵盤楽器」が最も多く、「ギター、ベースなどの弦楽器」「ハーモニカ」がそれに続く。
- 未経験だが挑戦してみたい楽器のトップ3は「ウクレレ」「バイオリン、チェロ、コントラバス、ハープなどの弦楽器」「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」。 50代は和楽器・打楽器、70代はクラシックの弦楽器、オカリナへの挑戦意欲が高い。
【調査背景】
ハルメク 生きかた上手研究所は、50代以上女性のインサイトについて調査・分析を行っています。近年インタビューなどで、楽器を嗜む女性の話をよく聞きます。今回は、50~79歳のハルメク世代の女性を対象に、楽器に関する意識と実態を調査しました。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象・有効回答者数:50~79歳の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性・562名
調査実施日:2025年7月24日(木)~7月28日(月)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※ 調査結果のパーセンテージは、小数点以下第2位を四捨五入したため、総数と内訳の合計が一致しないことがあります。
※ 本リリース内容を掲載いただく際は、出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
※ 調査主体の「ハルメク 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
何らかの楽器を経験したことがある人は74.2%。「ピアノ・オルガン・エレクトーン・アコーディオンなどの鍵盤楽器」が最も多く、「ギター、ベースなどの弦楽器」「ハーモニカ」がそれに続く
- 全体の74.2%の人が、何らかの楽器を経験している。
- 「ピアノ・オルガン・エレクトーン・アコーディオンなどの鍵盤楽器」の経験者は、63.0%と群を抜いて高く、中でも50代・60代の経験率が高い。次いで「ギター、ベースなどの弦楽器」が高く、特に60代の経験率が高い。
- 一方、「ハーモニカ」「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」は、70代の経験率が高い。
- 「ピアノ・オルガン・エレクトーン・アコーディオンなどの鍵盤楽器」の経験率は高いが、その分、若い頃の苦い思い出を持つ人も存在する。
未経験だが挑戦してみたい楽器のトップ3は「ウクレレ」「バイオリン、チェロ、コントラバス、ハープなどの弦楽器」「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」 50代は和・打・弦楽器、70代はクラシックの弦楽器やオカリナへの挑戦意欲が高い
- 総計でのトップ3は「ウクレレ」「バイオリン、チェロ、コントラバス、ハープなどの弦楽器」「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」。差はほとんどなく、いずれもおよそ16%の人が「未経験だが挑戦してみたい」と回答。4位の「オカリナ」も15.7%と僅差である。
- 「ウクレレ」は、どの年代も「未経験だが挑戦してみたい」と回答した人の割合が高い。人気の理由は「フラダンスとの兼ね合い」と「小さくて気軽に始められる」こと。
- 50代から高い支持を集めたのは「琴、尺八、三味線、和太鼓などの和楽器」「ドラム、パーカッションなどの打楽器」「ギター、ベースなどの弦楽器」。また、70代は「バイオリン、チェロ、コントラバス、ハープなどの弦楽器」「オカリナ」の人気が特に高く、両方20%を超えている。
【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。年間約900人のシニアへの取材やワークショップを通じて、誌面づくりや商品開発、広告制作に役立てている。時代や世代も捉えて、半歩先の未来を予測・創造している。著書に『消費の主役は60代 シニア市場最前線』(同文舘出版)などがある。
ウクレレとフラダンスにみる シニア世代の音楽体験の広がり
50~79歳女性の4人に3人が楽器経験者で、「ピアノ・オルガンなど鍵盤楽器」の経験率は6割を超えていました。この高さには驚かされますが、自由回答を見ると「毎日の練習が苦痛だった」「母の期待が重かった」など、必ずしも良い思い出ばかりではありません。当時の教育熱心な親の影響で、音楽を楽しむより“義務”として向き合った人が少なくなかったことが浮かび上がりました。
一方で、未経験ながら挑戦したい楽器として最も人気を集めたのは「ウクレレ」です。軽やかさや音色の涼しさに加え、「フラダンスを習っているから」「ハワイ旅行の思い出と結びつく」といった背景が強調され、ダンス体験やハワイ文化との関係性が人気を支えていました。世代別では70代が特徴的で、クラシックの弦楽器やオカリナへの関心が高く、「通販で教本付きセットを買った」というコメントもあり、楽器と教材を組み合わせた“パッケージ学習”が挑戦意欲を後押ししている様子も伺えます。
さらに、「ストリートピアノ」「ゴスペル」「インドミュージックで踊りたい」「『第九』を歌ってみたい」など多彩なコメントも寄せられました。楽器に限らず、歌や踊りを含めた音楽体験への欲求が広がっているというわけです。
企業視点では「楽器×踊り」「歌×楽器」といった体験型の掛け合わせや、初心者向けの「教材+楽器セット販売」に新しい市場の芽が見えます。楽器は単体で完結するものではなく、旅行や文化体験、仲間との活動と結びつくことで新しい魅力を生み出す。そんな広がりこそが、50代以上女性の心を動かす存在になっていくことでしょう。
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