密着:ハルメクお仕事シリーズ 花と緑の研究所 編 妙子さんの1日
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販売部数No.1(※)雑誌として、多くの読者に支持をいただいている「ハルメク」。ハルメクは、雑誌だけでなく、WEB情報サイト「HALMEK up」や物販、講座イベントなど多岐に渡り事業を行っています。
「密着:ハルメクお仕事シリーズ」では、担当業務や1日のスケジュールを深掘りしながら、ハルメクで働く社員のリアルな姿をお届けしています。
今回は、ハルメクグループの「花と緑の研究所」で活躍する妙子さんです!
※日本ABC協会発行社レポート(2025年1月~6月)
押し花アートを広めて34年「花と緑の研究所」とは?
部署:花と緑の研究所 会員事業部
担当:インストラクター支援・イベント企画運営
■花と緑の研究所、具体的な仕事内容は?
編集部:花と緑の研究所はどんな会社ですか?
妙子さん(以下、妙子):押し花技術の第一人者である杉野宣雄先生が立ち上げた「花と緑の研究所」は1991年に設立し、今年(2025年)で34年目となりました。杉野先生は「花の色をそのまま残す技術」を開発されて、10年~20年前の作品も今なお鮮やかさを保っています。そうした技術を基盤に、研究所は押し花を“アート”として広めてきました。2022年にハルメクの宮澤社長と山岡編集長が押し花アートの魅力に惹かれたことをきっかけに、2023年から本格的な取り組みがスタート。2024年には正式にハルメクグループの一員となりました。現在はブライダル事業部と会員事業部の二つを展開しています。
編集部:それぞれの事業部では、どんなことをされているのですか?
妙子:ひとつは「ブライダル事業部」。プロポーズや結婚式のブーケなどの記念日の花を押し花やレカンフラワー(特殊加工のドライフラワー)にして、鮮やかなまま手元に残し、一生の宝物に変えるお手伝いをしています。
もうひとつが、私の担当する「会員事業部」。押し花やレカンフラワーのインストラクターの先生方と一緒にイベントやワークショップを企画・運営し、全国に広がるコミュニティを支えています。全国に約2100人の先生が登録しており、70代・80代から始める方も珍しくありません。皆さんとてもお元気で、地域ごとに教室や作品展を開いています。私たちはそうした活動をサポートしながら、年に数回のイベントやコンテストを通じて交流の場を作っています。単にお花を楽しむ場ではなく、人と人とが学び合えるのが大きな特徴です。
■「ハルメク花アート」とは
編集部:ハルメクグループに入ったことで、どんな広がりが生まれましたか。
妙子:研究所がグループ入りしたタイミングで誕生したのが「ハルメク花アート」というブランドです。杉野先生が長年開発・発展させてきた技術をベースに、花のアートクラフトを幅広く楽しめる総称で、押し花アート・レカンフラワー・ネイチャープリントの3ジャンルがあります。
押し花は花の色や形をそのまま生かす繊細なアート、レカンフラワーは立体的に花の姿を残しておくアート、ネイチャープリントは葉っぱや花びらを使って布や紙に直接プリントする技法。いずれも花の命を永く、美しく残すことにこだわっています。
密着!1日の業務の流れ
■妙子さんのとある1日 ~イベント準備編~
編集部:忙しそうな1日ですが、それぞれどんな内容なのでしょうか?
妙子:午前中は、オンライン講座の販促ツール(チラシやHP用の記事など)を制作。ハルメク花アート 押し花講座」を紹介するための準備を進めています。
編集部:ビギナー講座は、初めての方でも取り組みやすいと聞きました。
妙子:そうなんです。初心者向けのビギナー講座から、インストラクター資格を目指せる本格的な講座まで用意しています。特に「ビギナー講座」は専用マットと教材がセットになっていて、初心者でもすぐに作品を仕上げられるんですよ。3回の講座を終えると「ベーシック」「アドバンス」へと進めて、最終的にはインストラクター資格も目指すことができます。趣味から一歩進んで人に教えることに挑戦できるのは、大きな魅力だと思います。
妙子:午後は打ち合わせが続きます。システム会社さんとのミーティングでは、11月にローンチした新しいECサイト「HanaCoco(はなここ)」の運用や改善について話し合います。ECとオウンドメディア、コミュニティを融合させ、クリエイターの方のキットを購入したファンが、一緒に作ったり、気軽に質問したりできる場を目指して、日々ブラッシュアップを重ねています。
15時からはイベント準備です。9月に昭和記念公園の展示ギャラリーで開催された「花と緑で楽しむアートクラフト展」では、クラフトマーケットを担当。出展者の調整等を行い、全国から集まった先生方とともに大きなイベントをつくり上げました。会場には約4,500人の方にご来場いただきました。
編集部:かなり多岐にわたるお仕事ですね。
妙子:そうですね。夕方は新規プロジェクトの資料作成をしたり、残務を片づけたりして退社します。家に着いたら夕食と家族の時間。メリハリをつけながら、1日を過ごしていますね。
舞台裏に奔走した「花と緑で楽しむアートクラフト展」
■「花と緑で楽しむアートクラフト展」とは
編集部:「花と緑で楽しむアートクラフト展」は、とても大きなイベントだと聞きました。
妙子:はい、今年(2025年)は9月26日から28日まで、国営昭和記念公園の展示ギャラリーで「花と緑で楽しむアートクラフト展」を開催しました。杉野先生による押し花アートの作品展をはじめ、お花を素材にしたクラフトマーケット、押し花アートが体験できるワークショップなど盛りだくさん。研究所としても年間を通じて最大規模のイベントで、全国から50名近いインストラクターの先生方が集まり、作品やオリジナル雑貨を出展してくださったんです。会期中は約4500人の方々にご来場いただきました。
編集部:コンテスト作品の展示もあったそうですね。
妙子:押し花やレカンフラワーのコンテスト受賞作品も展示しました。普段は誌面や写真でしか見られないような大作を実物でご覧いただける、とても貴重な機会になったと思います。地方で活躍されている先生方を紹介できたのも大きな成果でしたね。
編集部:改めて、イベントの見どころを振り返っていただけますか。
妙子:ひとつは体験できることでした。作品展を眺めるだけでなく、ワークショップで実際に押し花やクラフトに触れていただけたんです。お子さんからシニア世代まで楽しめる内容で、ご家族で来ていただいた方も多かったですね。もうひとつは、先生方の交流の場になったこと。全国から仲間が集まり、情報交換や再会を喜び合う姿があちこちで見られて、コミュニティの輪がさらに広がったのを実感しました。
■レカンフラワーコンテストで最優秀賞を受賞された藤田尚子先生にもお話を伺いました!
編集部:応募総数180点の中から最優秀賞・一般社団法人世界押花芸術協会賞を受賞されたとのこと、おめでとうございます! まず、藤田先生がお花に親しまれるようになったきっかけを教えてください。
藤田先生:子どもの頃から、生け花やフラワーアレンジメントに親しんできました。お花はいつも身近な存在でしたね。ドライフラワーも以前から作っていたのですが、そんな中で出会ったのがレカンフラワーでした。
編集部:レカンフラワーとの出会いは、どんな印象でしたか?
藤田先生:一言で言うと、衝撃的でした。形も色が本当に美しくて、そのまま飾れて、しかも長く楽しめる。さらに資格も取れるという点に魅力を感じました。地元の講師の先生のもとで学んで、そこから世界が一気に広がりました。
編集部:現在はどのような活動をされているのですか?
藤田先生:自宅での教室(サロン)の運営を中心に、出張ワークショップも行っています。2009年からはブログも始めました。生徒さんを募集するにはどうしたらいいかと考えたのがきっかけですが、気づけば18年近く続いています。初心の気持ちは、今も大切にしています。
編集部:長く続けてこられた理由や、レカンフラワーの魅力はどんなところでしょう?
藤田先生:お花を摘んでくる楽しみ、乾燥材に入れる楽しみ、完成して取り出す楽しみ……保管ボックスに並べると宝石箱みたいなんです。自分が作った作品を喜んでくださるお客様がいたり、売れたりするのも励みになります。自分のためだけでなく、誰かの喜びにつながるところが魅力ですね。
編集部:最近は押し花にも取り組まれているそうですね。
藤田先生:はい。レカンフラワーをきっかけに、数年前にハルメクで押し花の資格も取りました。SNSに載せたら、レカンフラワーの生徒さんも「押し花をやってみたい」と言ってくださって。花好きな人は、いろいろな角度から楽しめるんですよ。花を「きれい」とただ見るのとは、ひと味違う楽しさがあります。
編集部:最後に、これから「ハルメク 花アート」を始めてみたい方へメッセージをお願いします。
藤田先生:ぜひ一度、体験してほしいですね。何か目標を持つことはとても大切ですし、資格を取ったり、誰かに作品をプレゼントしたりするのも素敵です。一人で楽しむのもいいですが、「きれいだね」と共感し合える仲間がいると、楽しさは何倍にもなります。もっと広まっていったら嬉しいですね。
妙子さんの今後のキャリア
■ハルメクに入社した理由
編集部:ハルメクに入社される前はどんなお仕事をされていたのですか。
妙子:以前は、赤ちゃんがいるママ向けのコミュニティサイトを運営していました。コロナ禍には毎日ライブ配信を行って、子育ての悩みを共有したり、専門家に話を聞いたり。そこで人と人が出会い、支え合える場をつくることが自分の軸だと気づきました。その想いとハルメクの理念が重なり、入社を決めました。
編集部:もともとお花に詳しかったのでしょうか?
妙子:実はそうでもなかったんです(笑)。でも作品づくりを楽しむみなさんの笑顔や、お花の持つ力に触れているうちに、自分も惹かれていきました。
これまでの仕事で培ったコミュニティを育てる経験は、今ではインストラクターの先生方を支援したり、会員の皆さんが学び合える教室やイベントを企画したりといった活動に生かされています。
編集部:ハルメクならではの仕事のやりがいとは?
妙子:お花のクラフトを通してシニア世代の女性がキラキラ輝く姿に立ち会えることだと思います。みなさんが新しいことに挑戦して自信を持ったり、仲間と励まし合ったりする姿を間近で見られるのは、本当に大きなやりがいです。私自身も一緒に応援しながら成長していけるのが、ハルメクならではの魅力ですね。
編集部:この仕事には、どんな方が向いていると思いますか。
妙子:会員事業部は、インストラクターになった先生方をサポートしたり、会員同士が交流できるコミュニティをつくったりするのが大きな役割です。ですから、どちらかというと人と関わるのが好きな方や、コミュニケーションを大切にできる方に向いていると思います。もちろんお花が好きであればさらに良いですが、それ以上に人と人をつなぐ要素が強い仕事だと感じています。
■これから挑戦したいこと
編集部:これから先、挑戦してみたいことや目標について教えてください。
妙子:11月にローンチしたECサイト「HanaCoco(はなここ)」で販売するクラフトキットを通じて、もっと多くの方にお花のアートに触れていただきたいですね。将来的には、押し花や花クラフトを通じて人が集まれる場所をさらに広げたい。過去にはもっと会員がいた時代もあると聞いています。その輪をもう一度広げ、シニア世代がいきいきと輝ける場を支えていきたいです。
編集部:お花を好きな人同士が集まる場ができると素敵ですよね。
妙子:はい。お花って、ただ飾るだけでなく、人と人とをつなぐ力があると思うんです。イベントや講座で皆さんが笑顔になる瞬間に立ち会えると、本当に幸せだなと感じます。これからも花と人をつなぐ場を大切にしていきたいです。
取材を通して感じたのは、押し花やお花のクラフトが「作品づくり」にとどまらず、人と人をつなぎ、人生に彩りを添える存在だということでした。妙子さんの言葉の端々から伝わってきたのは、「誰かの挑戦をそっと後押ししたい」「人が集まる場所を広げたい」という温かい想い。花と向き合う時間が、人の心まで明るくしてくれる——そんなハルメク花アートの世界を、この記事から感じ取っていただけたら嬉しいです。
今回のハルメクお仕事シリーズはいかがでしたでしょうか。
ハルメクグループでは全国の事業所で多くの人材を募集しています。この記事を読んで、ご興味を持っていただけた方は、採用サイトもぜひご覧ください。
取材・編集/香澄(ハルイロ編集部) ライター/梅津美希
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