LINEも雑誌もNo.1!?登録数100万人超え「ハルメクLINE」ヒットの裏側に迫る
ハルメクグループの「今」と「未来」を伝えるオウンドメディア「ハルイロ」をご覧いただきありがとうございます。
女性誌販売部数No.1(※)雑誌として、多くの読者に支持をいただいている『ハルメク』。LINEニュースのサービスの1つに「LINEアカウントメディア」がありますが、ハルメクのLINEは雑誌同様、ユーザーから高い支持を受け、昨年は「LINE NEWS AWARDS 2022 LINEメディア賞 女性部門 大賞」も受賞し、さらに、2023年11月には、友だち登録数が100万人を突破!
読者が求める情報を厳選してお届けするべく、さまざまな工夫をしているLINEアカウントメディアのメイン担当しのさん&みさきさん、アカウントメディアを立ち上げたちかさん、そしてハルメクのWEBサイト「ハルメク365」のデスク・まきさんに、LINEヒットの裏側をインタビューしました!
※日本ABC協会発行社レポート(2023年1月~6月)
友だち登録者数100万人超え!ハルメクLINEアカウントメディアとは?
(編集部)ハルメクのLINEアカウントメディア(以下、ハルメクのLINE)とは何ですか?どのくらいのペースで配信していますか?
(まきさん 以下:まき)
LINEアカウントメディアとは、LINEニュースの提供する記事配信方法です。雑誌やWEBなどの各参画メディアが厳選した記事を、友だち登録したユーザーにプッシュ配信できる仕組みです。ハルメクで2019年9月に開始し、現在は火・木・土・日と、週4回配信しています。
おかげさまで、LINEの友だち登録者数が100万人を達成し、日々多くの方々に読んでいただけています!
東京と山形…2拠点・2名体制で作成!
(編集部)LINE担当の人員体制について教えてください。
(しのさん 以下:しの)
歴代の担当者から引き継いで、今は基本的に私とみさきさんの2人で担当しています。
(編集部)しのさんは雑誌編集部からハルメク365に異動し、WEBの仕事をしながらLINEも担当されているのですよね?
(しの)そうです。入社して6年ほどですが、2022年夏ぐらいまで雑誌の編集をしていました。それから、イベントや講座の運営を編集部の仕事と並行してやっていて、2022年12月にWEBの部署に異動しました。LINEを担当し始めたのは2023年3月からです。
(編集部)みさきさんはご家族の都合で山形県に引っ越したため、現在フルリモート勤務されているとのことですが、ハルメクや前職ではどんなお仕事をしていましたか?
(みさきさん 以下:みさき)
ハルメク365ではデータ計測や分析からの改善提案が中心の業務をしていて、LINE担当になったのは2023年3月からです。
前職のキャリアとしては、新卒でアパレル会社に就職し、最初はレディース服の店舗で接客業をしていました。その後、同じ会社のEC部門に異動し、ECサイトの運用を担当しました。
アニメや漫画のコラボ専門ECブランドの担当になった時は、商品を作って売るまでの一連の業務、企画・販売・在庫管理・販促などを一人でこなしていました。特にバナー作成やメルマガ配信で培った「いかにお客様の興味をひくか?」という販促の基礎知識は、LINE業務に活かせていると感じます!
狙いたい50代女性に直接記事を届けられるLINEは最高!
(編集部)歴代の担当者の中でも、ちかさんは立ち上げを担当されたのですよね?LINEアカウントメディア立ち上げの経緯を教えてください。
(ちかさん 以下:ちか)
ハルメクWEB(現ハルメク365)は2018年にローンチしました。当時のハルメクはSNSなど拡散できるチャネルが弱かったため、一般の読者の方にWEB記事をお届けできる機会が少なかったんですね。
そこの認知をどんどん広げていきたいと思い、まずはYahoo!ニュースやスマートニュースといった外部のニュース媒体に記事配信を行い、そこからハルメク365に興味を持ってアクセスしてもらえるようにしようと考えました。
さらに、より狙いたいターゲット層に直接記事を届けたいと考え、2019年9月にLINEアカウントメディアへの参画を決めました。LINEはとても特殊で生活に密着しているツールだと思うんです。
また、「50代以上の女性」というターゲティングした層に向けて記事を届けることができ、実際にとても熱心に読んでいただけるので、スタートして本当に良かったと心から思っています!
気づけば100万人超え! LINE友だち登録者数を増やす工夫は?
(編集部)LINE友だち登録者数が100万人に到達するというのは、すごいですよね! 登録者数を増やすために、どんな工夫をしていますか?
(しの)第一に、読者が読みたいものをちゃんと届けること。至極当たり前のことなんですが、きちんとした客観性を持っていないとできないことだと思うんですよね。みさきさんがしっかりとデータを分析してくれるので、大変助かっています。
みさきさんと一緒に毎週データを振り返りながら、読者の要望を分析し、「もっとこう改善をした方が読みたいと思ってもらえるんじゃないか」とか、「こういうネタはだんだん需要がなくなってきたから、しばらく優先度を下げようか」とか、そういう話をしながら、LINE配信する記事を選定・調整するようにしています。
(みさき)一番大切にしているのは、「LINE読者が喜ぶ配信にする」ということです。ハルメク365ユーザーとLINE読者の年齢層やニーズは、実はかなり違います。LINE読者の方が若く、スキマ時間で読める軽やかな記事が好まれる傾向があります。
イチオシ記事8本を厳選して配信する「定時配信」では、特に365の記事を「LINE読者はこういう方が好きだろうな」というワードや画像に少しアレンジしてお届けしています。手間と時間はかかりますが、結果が全然違うので手ごたえを感じます!
また、LINEではアクセスが伸びにくいとされていたテーマの記事にも、積極的にトライしています。失敗も多いですが、読者に飽きられないために、日々新しいパターンを模索している感じです(笑)。
(しの)私たちの仕事は、365チームが作った記事を、LINEユーザーにきちんと届けるために、記事の中身を読み込んで、LINE読者が興味を持ちそうなタイトルに付けかえ、「今、このタイミングで読みたい」と思わせることです。
LINEに掲載した記事をきっかけに、ハルメクに興味を持ってアクセスしてもらい、ハルメク365の記事を読んで満足してもらう……それに尽きますね!
「LINE NEWS AWARDS 2022女性部門 大賞」を受賞!何が評価されたの?
(編集部)「LINE NEWS AWARDS 2022 LINEメディア賞 女性部門 大賞」を受賞しましたが、どのような点が特に評価されたと思いますか?
(ちか)毎月、メディアの記事配信に対するユーザーの反応などをLINE NEWS独自の算出方法でスコア化してランキングがあります。
読者がどのような記事をどのくらいの時間をかけて読了したかとか、関連記事にどれくらい反応したかなど、全部数値化されるんですね。
LINEはかなりプライベートな空間なので、LINE用としてお届けする記事には、タイトルの付け方や適切な再編集、配信タイミング、ほど良いボリュームの見せ方の調整が重要です。
LINEチームが読者の反応を分析して、日々いろいろな工夫や改善をしてくれています。その結果、読者からの支持も高くなり、受賞につながったのではないかと思います!
「雑誌ハルメク」と「LINEハルメク」!成功手法に違いはあるの?
(編集部)雑誌ハルメクの成功手法を参考にしている点、もしくは、LINEはその成功手法とは異なると感じる点についてお聞かせください。
(しの)結果を振り返り、改善していくところは両方とも共通しています。
雑誌の成功手法を参考にしている部分ももちろんあるんですが、やっぱりWEBならではの特性もあると思っていまして。雑誌は開いたら記事が目に入ってきますが、LINEはタイトルをクリックしなければ記事を読めないですよね。
なので、タイトルに何というワードを入れたら読者が気になるのか、読者がどういう人で、何を知りたいのかを分析するのですが、それは雑誌編集部の時から意識してやってきたことなので、そういった部分は活かせていると思います。
担当者がのびのび仕事ができるようにサポート!
(編集部)まきさん、デスクとして編集面で工夫されていることや、留意されていることを教えてください。
(まき)私は、しのさんとみさきさんにお任せしているので、好きなように作ってもらって、あまり口出しはしていないです。ただ、ブランディングということに関しては、とても大事なことだと思っているので、そこは常に留意しています。
特に、ハルメクのLINE登録者は「約9割が50代以上の女性」になります。その方たちが読んで違和感を抱くことはないかなとか、失礼なところはないかなという部分には常に気を付けていますね。
あくまで担当者がのびのびと仕事ができるようにしたいと思っています。2人は、大変素晴らしく仕事ができるし、すごく真面目なんですよ。しっかりと考えて、とても頑張っている2人なので、その情熱にお任せしています!
結果が数字で出るから面白い!客観的な視点でPDCAを回す
(編集部)LINEの担当になって、達成感を感じるのはどういう時ですか?
(しの)純粋に、たくさん読んでもらって、続きが読みたいと思って関連リンクからハルメク365にアクセスしてくれるのが、すごくうれしいです。良い記事だったんだな、必要な記事だったんだなと思って、達成感を感じることができます。
試行錯誤して、良い記事をちゃんと読んでもらえるように構成できたときに、良い結果が出ると、本当にうれしいです! 結果は毎日レポートの数字で見ることができるので、すぐに改善できるし、雑誌とは違って生物のような感じがおもしろいですね、LINEというメディアは。
常にまきさんや、ちかさんに相談できるので、アドバイスをもらったり直したりして、みさきさんと2人だけで悩まないようにしています。
ハルメクのLINEが読者とハルメクを繋ぐ潤滑油になっていきたい
(編集部)とても良い環境ですね! それでは最後に、今後の目標を教えてください。
(しの)LINEの仕事を始めて、まだ8か月くらいですが、これからもよりたくさんの人に読んでもらえるように、改善の仕方はいくらでもあると思っているので、コツコツ続けていきたいです。大変だけど、楽しいです!
LINEアカウントメディアは、ハルメク365の記事を読んでもらうだけではなく、ハルメクの事業そのものや、会社がやっていることを知ってもらう窓口にもなっているので、ぜひ読者と会社の間の潤滑油になっていけたらと思います。
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ハルメクLINEアカウントメディア担当者へのインタビューはいかがでしたか?読者ニーズに合わせて記事を届ける手法を考え、常にPDCAを回しながら記事を作ることにこだわる姿勢について、少しでもお伝えできていれば幸いです!
ハルメクグループではさまざまな部署で採用強化中です。この記事を読んで、ご興味を持っていただけた方は、こちらを是非ご覧ください。
取材・文=清水久美子 写真=泉三郎 編集・構成=ちか(ハルイロ編集部)
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