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新卒が社長にインタビュー! 質問で逃げず「意見」を持て…突出した杭を求める理由

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「社長、インタビューさせてください!」
そう言って社長室に飛び込んだのは、新卒2年目の2人。
今回の企画では、2025年春に入社し、まもなく2年目を迎える彼女たちが、宮澤社長に直撃インタビュー。

現場で働くからこそ生まれた問いに、社長はどう向き合うのか——。
ちょっと緊張、でも本音。そんなインタビューの様子をお届けします。

社長室に飛び込む新人2人(紗南・音和)と社長

新卒の「知りたい」:社長の原点からハルメクの今を紐解く

紗南さん(以下、紗南):今日は私たち、インタビューには不慣れでちょっと緊張しているところもあるのですが、よろしくお願いします! 

私は、「50代からの女性がよりよく生きることを応援します」という経営理念に本気で向き合っている会社だと感じたことや、部署や職種の幅が広くていろいろなことに挑戦できそうだと感じて入社を決めました。今はインナー商品開発課で、基礎的な業務習得と顧客理解を深めながら、少しずつ商品の開発業務にも関わり始めています。

音和さん(以下、音和):私は雑誌や服、イベントなど、興味のある分野が多く揃っていたことが大きな理由です。最終的な決め手は面接で、とにかく深く掘り下げてくれて、自分でも知らなかった長所に気づかせてくれたのが楽しかったんです。

この春からはハルメク・エイジマーケティングでコスメ会社の会報誌を作る予定で、配属すぐですが週明けには企画説明を控えています! 

紗南:今回の企画は、私たち新卒から社長へのインタビューを通して、今後この会社をどうしていきたいか、またその想いの原点にあるこれまでの経験を伺うものです。就活生のみなさんに、ハルメクのありのままの雰囲気や良さをアピールできればと思っています。

新人時代の葛藤:知識のギャップに向き合う日々

紗南:ではさっそく、一番聞きたかったことから伺います。宮澤社長は、どんな新卒時代を過ごされていたのでしょうか? 

宮澤孝夫(以下、宮澤):一言で言えば「仕事の焦りとプライベートの楽しさ」が共存していた時代でしたね。もともとは飛行機のエンジニア志望だったけれど、縁あって野村総合研究所に入社しました。根っからの理系人間が、知識ゼロで経営やマーケティングの世界に飛び込んだから、当初のギャップは相当なもの。

専門用語すら分からない中で、必死に食らいつこうと無理をして、当時はすごくストレスが溜まって体調に異常をきたしたこともありました。自分が必要なことが全然わかっていない現実に、ひたすら悶々としていたね。

音和:独学で必死に勉強されていたそうですね。

宮澤:そう、当時は本しか情報源がなくてね。財務分析なども「できたらすごいんだろうな」と思いながら、家でもコツコツと自習していました。けれど、独学ではやっぱりよくわからない。自分の知識不足に焦る一方で、知識を詰め込むだけのやり方に限界を感じていました。

紗南:かなりストイックな新卒時代だったのでしょうか。

宮澤:いや、オフの時間は結構楽しくやっていましたよ。鎌倉のオフィスから同僚を誘って海岸まで車でランチに行ったり、社内のテニス合宿やスキーイベントを楽しんだり(笑)。仕事の焦りと、プライベートの楽しさの落差が激しかった時代かもしれないですね。

音和:そんな新卒時代の自分を今の社長が見たら、どんな言葉をかけたいですか? 

宮澤:まずは「その焦りを感じる感覚はまともだよ」と言ってあげたい。「間違っていないから、そこを埋める努力をすればいいんだよ」と肯定してあげたい。

あとは、「そのギャップを埋めるための方法は、もっと大胆にやってもよかったんじゃない?」とも言うかな。

僕の場合、独学で悶々と勉強し続けるよりも、海外留学制度を利用してビジネススクールへ行くという『環境を大きく変える選択』をしたことが、結果的に正解でした。

今の仕事から思い切って離れて、一気に学ぶ場へ飛び込むような、もっとドライで大胆な決断を早くしても良かったと思っています。

キャリアの転換点:苦しさを乗り越え、「次の一歩」を自ら踏み出す

音和:新卒時代の苦労についてもう少し詳しく聞かせてください。

以前の社長インタビューで「自分はなんて不運なんだろうと思っても、次のところで頑張ると、実はそれが自分の人生の大きなキャリアになる」とお話しされていましたが、具体的にはどのような経験だったのでしょうか? 

宮澤:新卒時代の最大の挫折といえば、上司との関係でしたね。社内では「エース」と呼ばれている人だったけれど、しょっちゅう呼び出されては、ホワイトボードの前で1時間も2時間も指導をされる日々。何を言われているのかもよく分からず、本当に苦労しました。

音和:それは大変でしたね……。その状況をどうやって乗り越えたんですか?

宮澤:当時は反発心もあったけれど、自分なりにこれからの働き方を考える貴重な機会にもなりました。留学から戻るタイミングで「違うところに行きたい」と希望を出し、「こういうことがやりたいから、ここに行かせてほしい」という率直でポジティブな思いを伝えて、自ら環境を変えることができたんだ 。

紗南:その新天地への一歩が、大きな転換点になったわけですね。

宮澤:そう、異動先の経営コンサルティング部で「経営コンサル」のど真ん中の仕事に触れることができました。ただ、そこで自分たちが提供している価値をさらに高めていかなければならない、と強く感じる出来事があってね。

音和:それはどのような気づきだったのでしょうか? 

宮澤:当時、世界トップクラスと言われる戦略コンサルティングファームのレポートを手に入れて、仲間と勉強会をしました。そこで目にしたのは、根本的な「経営を見る目」や「本質を突き詰める力」の圧倒的な深さ。

音和:外の世界を知ることで、目指すべきレベルが変わったのですね。

宮澤:そうだね。自分たちがまだ到達できていない視座を肌で感じたからこそ、「自分もこのレベルで経営を捉え、自ら実行できる存在になりたい」という強い意欲が湧き、今のキャリアにつながっていったのだと思います。

当時は不運だと思った上司との出会いも、結果的には自分を次のステージへ押し上げ、広い世界を見せてくれる原動力になったと言えますね。

ハルメクで働くということ:質問ではなく「意見」を持て

音和:社長のお話を聞いていると、新卒時代から現在に至るまで「自分で考え抜くこと」をすごく大切にされていると感じます。会議でも「新人としてどう思う?」と意見を求められる場面が多いですよね。

宮澤:そうだね。それはすごく大事なことだと思っています。「自分はまだ新卒だから」とか「意見を言う立場じゃない」と思って会議に出るのと、「自分がこのプロジェクトの責任者だったら、どんな意見を出すか、どんな意思決定をするか」という前提で出るのとでは、思考の深さが全く違ってきます。

音和:よくおっしゃっている「会議では侃々諤々と議論して、決まった後は同じ方向を向く」という考え方も、そこにつながるのでしょうか? 

宮澤:その通り。若い頃リサーチしたホンダの「ワイガヤ※」のように、役職に関係なく自由に意見を出し合える風土こそが、いい発見を生む。ただ、そこで大切なのは、議論の場ですべてを出し切ること。だからこそ、ルールとして「必ず意見を言う」ことが大事なんです。

紗南:でも、意見を求められたときに、つい「質問」をすることで、意見を出したことにしてしまいたくなることもあります……。

宮澤:そこが注意すべき点。「質問」は否定しないけれど、それでごまかしちゃダメだよ。AかBかという議論のときに、自分はどちらだと思うのか、あるいはC案が良いとか、意思表明をしてほしいですね。

プレッシャーがある中で発言を繰り返さないと、ビジネスにおける判断力や思考力は上がっていかないんだ。質問ではなく、「Bだと思う。なぜなら…」という判断を繰り返すことでレベルが上がっていくのだと思います。

紗南:自分の意思を示すことで、初めて「自分に足りないもの」が見えてくるということですね。

宮澤:そう。「自分はあくまでもお手伝い」という意識でただその場にいるのではなく、絶えず「自分が上司と同じように、この場で決断を下す立場だったらどうするか」という問いを持って意思決定をしようとすることで、分かっていないこと、知っておかなきゃいけないことが見えてくる。つまり、自分の「道具箱」の中にある道具が足りないことに気づく。

たとえば、「あ、自分は生産の背景を理解していないから、ちゃんとした答えが出せないんだな」と気づけば、新しい道具(知識)を手に入れる努力ができる。そうして能力が上がっていくと、道具箱の中の道具がどんどん増えていって、その道具を使うことができるようになる。

自分がトップの立場だったらどうするか、という当事者意識を絶えず持つことが、成長への一番の近道だよ。

※「ワイガヤ」とは、「夢」や「仕事のあるべき姿」などについて、年齢や職位にとらわれずワイワイガヤガヤと腹を割って議論するHonda独自の文化。

次世代への期待:オールマイティより「突出した杭」に

音和:今の私たちの世代や、これから入ってくる後輩たちに向けて、どのような理想像や期待を持たれていますか? 

宮澤:昔のように「10年かけて課長になり、少しずつ役割を広げる」という積み上げ型の時代はもう終わったと思っています。今は、どこかに秀でたものがあれば、若いうちからどんどん飛び級して伸びていけばいい。突出した分野がある人を、会社としてもしっかり引き上げていきたいですね。

紗南:入社式でも「出る杭になれ」とおっしゃっていましたね! 採用の段階でも、やはりそういった「強み」や「意思」を見ているのでしょうか。

宮澤:そうだね。一番見ているのは、自分の「意思」を持っているかどうか。

「30歳のときにどうなっていたいか」という質問をよくするのだけど、模範解答を練習してくる人は少し退屈に感じてしまうね(笑)。1年後、2年後に変わっていても構わないから、「自分はこれをやりたい」「こうなりたい」という強い意思を感じられるかどうかという点を常に見ています。

紗南:私は就活当時、落ち続けて吹っ切れてしまい、かなり生意気な回答をしていた記憶があります。

宮澤:それが良かったのかもしれない。すべてが平均点に達することを目指すよりも、何かに興味を持って「こうなりたい」と尖っている人がたくさんいるほうが、会社は輝くし、働く本人にとっても面白い場所になるはずですからね。

音和:苦手なことを克服する努力よりも、得意なことを伸ばす努力を重視していいということでしょうか。

宮澤:今の時代、一人の突出した才能が世の中や企業を変えていく。もちろん組織をまとめるバランス感覚がある人も必要だけど、全員が同じである必要はない。突出した「デコボコ」があっていいんだよ。

音和:最後に、次世代の若者たちへ一言メッセージをお願いします! 

宮澤:一言で言うなら「受け身ではなく、意思を持って進めば、成長するし仕事は楽しくなる」。それが会社の原動力になる。そういう人たちが力を発揮できる環境を整えるのが、私の役割だと思っています。

【編集後記】社長インタビューを終えて 

紗南:初めてインタビュアーを担当し、相手が社長ということで、就職活動のときのような緊張感がありました。今日お話を伺った「自分の道具箱を増やすために意思を持つ」という言葉は、自分自身のこれからの成長のヒントになりました。この記事を通して、ハルメクに興味のある人に少しでも会社のありのままの空気感が伝われば嬉しいです。

音和:採用面接当時は「なぜこんなに深掘りされるんだろう」と思っていましたが、今日自分でインタビューをしてみて、相手に興味を持つとこんなにも質問が尽きないものなのだと実感しました。「質問でごまかさず、自分の意思を表明する」という社長の言葉を胸に、配属されたばかりの現場でも、自分の企画をしっかりと提案していきたいと思います。

ハルメクグループでは全国の事業所で多くの人材を募集しています。この記事を読んで、ご興味を持っていただけた方は、採用サイトもぜひご覧ください。


取材・編集/紗南、音和(ハルイロ編集部)文・梅津美希 

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