ハルイロ(ブログ)

挑む現場シリーズvol.2 コロナ禍のイベントゼロからの軌跡「ハルメクフェスタ」に懸ける想い

ハルメクグループには、日々刻々と変化する市場の最前線で、前例のない課題に立ち向かう「現場」が数多く存在します。

新企画「挑む現場シリーズ」は、プロフェッショナルとして困難に抗い、泥臭くも鮮やかに結果を導き出す挑戦の瞬間にスポットを当てます 。

きれいごとだけではない、熱を帯びた「現場」のリアル。

第2弾は、コロナ禍によるイベント全面中止という最大の危機を乗り越え、現在は「ハルメクフェスタ」で他部署を巻き込みながら最前線で指揮を執るリーダーの挑戦を追います。

巨大フェスタを裏で動かす現場リーダーの眼差し

2026年7月28日に開催した「ハルメクフェスタ in 福岡」。

約350名ものお客様が集まり、会場では和楽器コンサートや、阿木燿子さんのトークショー。そしてハルメク通販のファッション展示や人参ジュースの試飲、足圧測定など、ハルメクの世界観を丸ごと体験できるブースが数多く用意されています。  

この大規模なイベントの裏側で、お客様の安全な誘導経路の設計や時間配分、出展ブースとの連携など、複雑なオペレーションをまとめ上げているのが、講座・イベント課のリーダー、裕介さんです。  

ハルメクを15年以上にわたり支え続け、旅行、カルチャー、デジタル、そしてリアルイベントと、時代の変化に合わせながら「お客様と直接つながる場」を作り続けてきた裕介さん。

その挑戦の軌跡と、彼を突き動かす現場への情熱に迫ります。  

2026年7月28日に開催された「ハルメクフェスタin福岡」の様子

世界50か国の放浪から「講座・イベント」の世界へ

裕介さんのキャリアは、少し異色です。

2003年に新卒として当時の「いきいき」に入社、3年間は雑誌の編集者として働いていました。しかし、昔からの夢だった「海外に行きたい、いろいろなところを巡りたい」という強い思いから、3年勤めた会社を退社。奥様と共に世界50か国を3年間かけて旅したのです。 

帰国後の2010年、当時の編集長から「旅行が好きなら、講座・イベントの仕事をしない?」と声をかけられたことを機に、再入社を果たしました。 

そこで裕介さんが担当した名物企画の一つが、「英国ワンマンスステイ」。

読者がイギリスに1か月間滞在し、生活しながら英語を学ぶという、当時でも100万円を超える高額な留学プログラムです。自らも現地でともに過ごすなど、読者が楽しむことに集中できる環境を徹底的にサポート。  

「編集者時代に培ったスキルは、イベント企画でもずっと活きています。編集とは異なるアプローチで、お客様に直接『リアルな体験の価値』を届けられるこの仕事に、どんどん引き込まれていきました」 

世界旅行中に訪れたグランドキャニオン(アメリカ)
裕介さんが担当した名物企画「英国ワンマンスステイ」

イベントの完全ストップ。コロナ禍という最大のピンチ

しかし2020年、新型コロナウイルスの感染拡大によって、裕介さんたちが築き上げてきたリアルイベントはすべてストップしてしまいます。重症化リスクの高いハルメク読者世代を守るため、ハルメクはすべての現場を中止することを即決しました。  

「中止が決まったときは、講師の方々や会場等へのキャンセル交渉とお断り、そしてお客様への返金と中止案内を送る作業に全員が忙殺されました」  

売上はゼロ。先が見えない暗闇の中で、裕介さんたち講座・イベント課が総出で取り組んだのが、当時社内でも「ハルメク世代には難しい」と言われていた「オンライン講座への移行」でした。  

機材もなければノウハウもない状態から、独自の分厚い「Zoomマニュアル」を自作。初めて参加する読者からの問い合わせに電話で根気強く答え、少しずつオンラインでの学びを広げていきました。  

「まずは10名ほどの無料の体験会からスタートし、参加者に『オンラインでも楽しい』と感じてもらう経験を積んでいただきました」  

この泥臭い挑戦が実を結び、今では人気講座になると一度に数百名が参加するオンライン事業へと成長を遂げたのです。

「ハルメクワールド」を丸ごと体験する場所を作りたい

コロナ禍を乗り越えた裕介さんに託された新たなミッション、それがハルメク史上最大規模のリアルイベント「ハルメクフェスタ」の立ち上げプロジェクトでした。

発起人である文乃さんの「これまでハルメクのイベントに参加したことがない人にも気軽に参加して欲しい」「たくさんの人が集まる楽しい場所を作りたい」という純粋な想いからスタート。

このイベントは、これまでの単発の講座や講演会とは根本的に異なる、ある明確な挑戦がありました。裕介さんはその最大の特徴をこう語ります。  

「他のイベントは、例えば誰々さんの話を聞きたい、このオペラが見たいといった特定の目的があるじゃないですか。でも、ハルメクフェスタの一番の違いは、『ハルメクワールドを体験していただく』という点にあるんです」  

「ハルメクワールドとの出会い」というキーワードが生まれ、イベントの骨組みが作られていきます。しかし、「世界観を体験する」という抽象的なゴールを具体的なイベントに落とし込む作業は、困難の連続でした。

雑誌『ハルメク』の世界だけでなく、通販のファッション、靴、食品など、ハルメクが持つ多様な事業を巻き込み、一つの空間に詰め込まなければならなかったからです。 

 「ハルメクワールドをどのようにして体験していただくかという部分を、企画して実現するのが、他のイベントにはない特徴的な部分でした。当然、自分たちだけでできることではありません。

ハルメク通販の方々にも呼びかけて協力をいただきながら、『どういうブースを出して、どういう体験をしてもらうのがいいのか』をすり合わせて進めていくのに苦戦しましたね」 

イベント未経験の他部署メンバーに対し、日々の通常業務にプラスオンする形で協力を仰ぐ難しさ。裕介さんは「イベントを通じて自分たちの仕事を直接お客様に伝えるとはどういうことなのか」を共有するため、相手のやりたいことや、持ち帰るべき成果に寄り添いながら、丁寧に話し合いを重ねていきました。  

30人の仲間と形にした、新しい「ハルメクフェスタ」

第1回となった名古屋フェスタ(2026年1月30日)では、裕介さん自身も現場の最前線に立ちました。

ファッション展示と「Instagramの登録で靴下プレゼント」という企画を実施。しかし現場では、スマートフォンを手に「Instagramってどうやって登録するの?」と迷うシニア世代の読者がたくさんいらっしゃいました。  

「地方での開催だったため、現地に赴けるスタッフの人数も限られていました。だから、自分自身も体を動かして、お客様のスマートフォンを一緒に操作しながら、一生懸命登録方法をご説明。お客様がうれしそうにチャレンジしてくださった様子は、今でもすごく印象に残っています」

続く新宿フェスタ(2026年2月27日)では、他部署と集めたプロジェクトメンバーは30名以上に膨らみます。さらに新卒メンバーと共に「雑誌の巻頭インタビューを画像化したパネル展示」という新たなハルメクワールドの表現にも挑戦しました。

「ハルメクフェスタ」で思いを伝える裕介さん
会場の様子

15年の横のつながりと、他部署を巻き込む力

裕介さんの強みは、イベントの企画・運営力だけではありません。ハルメクアップ事業本部に兼務していた際、ハルメク初となるスマホゲームアプリ「ハルメク脳トレ」開発のプロジェクトリーダーを務めました。

ハルメク脳トレアプリ(iPhoneをご利用の方はこちら)ハルメク脳トレアプリ(Androidをご利用の方はこちら)

「アプリ開発では、ゲーム会社との共同作業に加え、生きかた上手研究所での調査、物販BU、お客様センター、法務、マーケティング、広報など、非常に多くの部門と横断的に協力してローンチ(リリース)しました。わずか3か月で3万ダウンロードを超える実績を作ることができました。

理解を得て形にするまでのハードルは数多くありましたが、ハルメクの各部門を横断して力を合わせたこの経験と、そこで一緒に汗を流した同僚たちとのつながりが、今のハルメクフェスタでも確実に自分を助けてくれています」 

そして WEB事業で培った知識と、15年間ハルメクの最前線で培った「読者のリアルな体験を支える力」を武器に、2026年4月からは本人の強い希望によって講座・イベント課専任リーダーに。

目指すのは、全国の読者とハルメクが出会う場所

ハルメクフェスタは名古屋、新宿、そして福岡へと開催を重ね、多くの読者を巻き込む巨大なうねりを見せています。しかし、裕介さんは現状に満足していません。彼の視線は、さらにその先にある「全国の読者」へと向いています。 

 「雑誌『ハルメク』の規模から考えると、もっと何千名という規模のイベントだってできるはずだと私は思っているんです。

今は、どうしてもハルメク本社が東京にある関係上、東京エリアでのイベントが多く、地方にお住まいのお客様にはまだ十分にリアルな体験を届けられていません。せっかく全国に読者がいらっしゃる雑誌なのに、という歯がゆさがある。そこを、これからは解消していきたいんです」  

裕介さんが見据えるイベントの未来は、単に『楽しかった』で終わる場所ではありません。

「イベントに参加したというだけではなく、ハルメクの他の事業との、いわば『作り手とお客様が出会う場』、プラットフォームを作っていきたい。まだまだ、ハルメクの講座・イベント事業は、ポテンシャルしかないと思っています」

旅するように、前例のない現場へ飛び込み、仲間と共に新しい正解を作り出していく裕介さんの挑戦は、これからも走り続けます。

挑む現場シリーズ第2弾、いかがでしたでしょうか。
コロナ禍によるイベント全面中止という逆境の中でも、オンラインという新たな可能性を切り拓き、再びリアルの場へ。裕介さんの歩みは、環境が大きく変わっても、「お客様に喜んでいただくために何ができるか」を起点に、形を変えながら挑戦を続けることの大切さを示しています。
「ハルメクワールドを、もっと多くのお客様に体験していただきたい」その強い思いがハルメクとお客様との新しい接点を生み出し、次の可能性を広げていく原動力なのだと感じさせてくれる内容でした。

ハルメクグループでは全国の事業所で読者と共に歩む仲間を募集しています。この記事を読んで、ご興味を持っていただけた方は、採用サイトもぜひご覧ください。

取材・編集/裕之(ハルイロ編集部) ライター/梅津美希

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